平形精一先生

平形精一(精逸)教授 
平成23年3月、静岡大学を定年退官。静岡大学名誉教授
平成23年4月より、常葉大学教授

研究

◆書写書道教育 ◆書表現

「文字文化と書写書道教育」 平形精一編著

一昨年から企画・編集を進めて参りました平形先生の静岡大学退任を記念した平形先生編著(退官記念実行委員会編集)による論文集が、ようやく11月に発刊される運びとなりました。
全国の各界における著名な研究者をはじめ、学校教育・社会教育の現場で活躍されている先生方など、総勢42名の執筆陣による大部の寄稿論集です。書写書道教育の動向や書の研究分野が俯瞰できるような構成で資料性・記録性の高い充実した内容となっており、書の指導者・愛好者にも必携の参考図書です。

【書名】文字文化と書写書道教育
【編著者】平形精逸
【出版社】萱原書房
【判型】A5判 436頁 上製箱入り
【定価】2,800円+税/送料別
【発売年月日】2011年11月
【お取扱い】専門書扱いのため一般書店に置かれていませんので、ご希望の方は日書協までお問い合わせください。

内容

阿辻哲次 シンニョウの点の数をめぐって
宮澤正明 新「常用漢字表」時代における手書き文字のゆくえ
鈴木晴彦 「常用漢字表」改定とワープロの進化
鳥海修 日本の活字、教科書体について
平形精一 整斉な楷書の字形における一画強調の原理について
押木秀樹 書字動作における読みやすさの維持と冗長性の概念
沓名健一郎* 文字における新しい視覚誘導場の検討
菅野智明 中国石刻文拓本の目録化状況について―日本における所蔵機関の刊行目録から―
松清秀一 合文号と重文号について
横田恭三 謝家橋1号漢墓「告地書」とその書法について
大野修作 拓本の真偽と物語の古層性−曹娥碑と越州石氏本を中心に−
鶴田一雄 王羲之の書に関する一考察
青木悟 始平公造像記の陽刻に関する一考察 ―龍門四品の比較による―
有岡俊高 米ふつ考
森上洋光 揚州八怪の隷書表現への一考察
長沼雅彦 中国当代書の出発と展開―日本現代書との関わりから―
出光男 恵信尼文書に見る書
石井健 寺子屋の席書と書道パフォーマンス
大橋修一 江戸末期における書文化考
高橋利郎* 『草枕』の風景―漱石の文人世界
山内常正 比田井天来の学書方法と筆意観
河野隆 二世中村蘭台刻「老子語印五十顆」
加藤祐司 「万葉千首」考
長野秀章 書表現におけるベクトル論―漢字仮名交じり書を中心として―
松本仁志 書写教育におけるカリキュラム構造に関する考察
藤田剛志 「21世紀型」書写学習への転換を目指して―新学習指導要領を実践レベルで具体化する―
齋木久美 入門期児童の文字指導に関する保護者の意識
遠藤肇  「にょう」のイメージ化による書写学習の展開
鈴木秀和* 書写・書道の表現効果を活用した中学校国語科の授業実践
杉ア哲子* 中学校国語科書写における「横書き」の速書き指導について
小林比出代 高校生の楷書古典作品に対する感性 ―臨書学習をふまえて―
荒井一浩 日本の伝統と文化を考える―思考力・判断力・表現力等をはぐくむ書道学習―
櫻井利枝* 高等学校の書道課程における「仮名の書」指導
齋藤克美 高等学校の書道学科において開設される各科目とその実践
弘中雄太* 専門学校における毛筆書写能力を高める授業について―漢字仮名交じりの書での一試行―
樋口咲子 硬筆書法と指導法のこれから―毛筆運筆法という文化の継承―
鈴木君江 書塾における書字指導―幼児・就学時児童を中心に―
片桐秀昭 書写技能検定と社会教育との接点
杉ア哲子* 「書き文字で伝える静岡の魅力」その1
見城正訓* 「書き文字で伝える静岡の魅力」その2
大村貴徳* 浜松寺子屋事業―地域における書文化の担い手の育成をめざして―
山中俊樹 「書による産業及び文化の創造と振興」の一考察―書道版プロボノ・広がる新たな社会貢献のかたち―
滝口雅弘* 平形精一教授退任記念事業について―書展と講演会を中心に―
平形精一 静岡大学教育学部書道研究室の足跡
*:同窓生

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